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ボランティア部


2016年8月熊本ボランティア前班(H1押川)

熊本ボランティア活動

大阪星光学院 高1 押川皓

  僕は8月3日~8月6日の4日間に渡って、今春大地震のあった被災地熊本でボランティアをさせて頂きました。僕自身中学1年生の頃からボランティア同好会に所属しており、被災地へのボランティア活動や訪問はずっと行きたくて仕方が無かったので、今年は行ける事が決まってものすごく楽しみでした。これまで被災地へ行ってきた先輩方のお話を沢山聞かせてもらっていた分、僕は熊本で充実した活動をし後日SFや校外発表でボランティア活動の重要さをより沢山の人に伝えなければならないという責任感を持って行って参りました。

 1日目はボランティアの活動はなく、タクシーで被災地を巡回させてもらいました。色々な場所を拝見させて頂きましたが、現地は想像以上に悲惨なもので復興など微塵もされていないところが数え切れないほどありました。ニュースや新聞では報道されたことのないような被災地や被災状況を見て、改めて熊本大地震の怖さや規模の大きさを感じました。全壊したアパート、完全に潰れた自動車、断層が見えるほど崩れた崖、どれもがまるでここが日本ではないかのような目も当てられない光景でした。1日目からこれまでに受けた事のないような強い衝撃があり、メディアの報道だけでは伝えきれない被災地の酷さを感じました。しかし、これからの3日間の活動への気合が入り直して良い経験になりました。 

2日目はブロック塀の解体や瓦礫の撤去を朝から夕方までしました。思っていたより辛く、体の弱い僕には厳しい活動でしたが、周りの人達がこまめに体調を気にしてくださったり、休憩を取らせてもらいながら作業をしたおかげで炎天下の中で熱中症にならずに終えることが出来て良かったと思っています。被災地での人の温かみを感じることができた1日でもありました。また、このような力仕事を通して、お年寄りだけでは出来ないことや若者や働ける人が率先してしなければならないボランティアがあることを再確認し、若者である自分はもっと頑張らなければという強い決心ができました。

3日目は木材の運搬、瓦礫の撤去・分別をしました。2日目はブロック塀を解体するだけの単純な作業でしたが、この日の作業は自分は今何をすべきかを周りを見ながら動かなければならなかったため肉体的にだけでなく頭も使いながらの作業でした。具体的に何をしなければならばいのかがはっきり決まっていないことがどれだけ大変なのかを実感しました。また、訪問させていただいたお宅は僕達のボランティアを含めて5回も家を片付けてもらっていると聞きました。10人単位のボランティアが5日間活動してやっと1戸の家が片付け終える事が出来たと考えると、熊本全体の何千戸という家や建物を全て元に戻し、復興させるのにどれだけの人材、時間、お金がかかるのかと考えると4ヶ月経ってもまだ完全に復興していない熊本の状況にも納得がいきました。

ボランティアの仲間達

4日目は家屋の中の家具を処分し分別するボランティアが振り分けられていたのですが、現場へ行ってみるとその家はクレーン車で取り壊されており、ボランティアは不必要になったとのことでした。このことはボランティアセンターにも連絡が行き届いていなかったらしく、代わりのお宅へ訪問させていただくことになったのですが、僕はこの出来事を通して、地震がおきてまもなく経つ今でもこのような情報の行き違いが起きている事に驚きを感じ、地震は各方面に混乱をきたしていることに気付きました。

そのあとは別のお宅に行き、切り倒した木を軽トラックに詰め込み、集積所へ持って行きました。集積所には沢山の木や鉄、瓦礫、可燃物などが集まっており、処分が全く追いついていないように見えました。現地の人に聞くと、案の定処分が間に合っていないらしく、日に日に増えていると言っていました。集積所まで行った後は主にゴミの分別をしました。熊本の分別は大阪よりも遥かに厳しく定められており、慣れていない僕達にとってはものすごく大変な作業でしたが、貴重な体験でした。

4日目は作業が終わり次第すぐに帰る予定でした。しかし、熊本空港で事故が起き、飛行機が飛ぶか不安でしたがなんとか飛ぶことができたので安心して帰ってくることが出来ました。

 今回のボランティアを通して言葉にはできないくらい沢山の大切な経験をさせて頂きました。この経験は僕の人生の中で決して忘れられないものとなりました。また、生きていく上で必ず役に立つ時が来ると思います。このご時世において簡単には経験する事の出来ないような活動をさせて頂いて感謝の気持ちでいっぱいです。今回の活動に関わった宿舎の方々やボランティアセンターの方々、そしてこのボランティア活動を引率してくださった大久保先生には感謝をしています。たくさんの人の助け合い、協力があって成立したものだということを忘れずにこの経験を沢山の人に伝えて行きたいと思っています。そして、僕達が伝えることによって何か熊本の復興に貢献することが出来たら良いと願っています。

2016/09/20