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2016カミオカンデ見学ツアー(M2長谷)

                                                               M2長谷
素粒子を体で感じた。そう表現したくなる程、素粒子が身近な二日間でした。素粒子の一種であるニュートリノの観測を主な目的とするスーパーカミオカンデという施設を見学する前の日に、東京大学の塩澤教授の講義を受けました。物理オリンピック金メダルの先輩や先生方が喜々として講義を聞く中、一人眠気と闘いながら必死にメモを取りました。宿舎に戻りメモを見返してみても謎の直線や曲線が書いてあるのみで、肝心の予備知識をあまり得られずに、翌日の見学に臨むことになりました。とは言っても合宿に参加出来る人を選抜するテストをパスして来ているので、予備知識が無い訳ではなく、職員の方の話の何%かは理解できました。

 

 一番興奮したのは、実際に五万tもの超純水が入ったタンクの真上に立った時です。五万tというとイメージしにくいですが、小学校の二十五メートルプール約百四十杯分と表せば少しは伝わるでしょうか。そんなものすごい量の超純水が床一つ隔てた真下で、静かにニュートリノがやってくるのを待ち続けていると考えてみると身震いさえ覚えます。素粒子とは本来眼に観えず、体で感じることも、聞くことも、匂うことも、味わうことも出来ない、言ってみれば概念のようなものです。それをどうにかして観測装置を作り,試行錯誤の末に観測できた時にこそ、研究者達は物理の浪漫を感じて、次に進めるのではないかと思います。短い二日間でしたが自分なりに浪漫を感じた良い経験をさせていただきました。先生方、スーパーカミオカンデの職員の方々、それからこのツアーに関わった方々に感謝の意を込めてお礼申し上げます。

2016/09/20